遮断器規格のJIS C 8201-2-1、JIS C 8201-2-2及びIEC60947-2に規定されている遮断容量です。

1.Icu(Rated ultimate short-circuit:定格限界遮断容量)
遮断責務:O−3分以上−CO

2.Ics(Rated service short-circuit:定格使用遮断容量)
遮断責務:O−3分以上−CO−3分以上−CO

-試験責務-
O(open)責務 :遮断器はON状態で負荷回路を短絡し遮断する。(使用中の短絡事故発生を想定した責務)
CO(close-open)責務:遮断器はOFFの状態から、予め短絡した回路に遮断器を投入して遮断する。(トリップ後の再投入で短絡事故が発生することを想定した責務)

Icuは従来JIS(JIS C 8730やJIS C 8731)に規定されていた定格遮断容量Icnに相当し、通常の選定ではIcu値を使用します。

定格遮断容量を考慮せずに遮断機を選定した場合、定格遮断容量を上回る電流が流れた場合、遮断機の破損または、遮断機内でのアーク発生により通電状態となり、2次側の機器が破損するだけでなく、短絡要因が人であった場合は最悪死亡する可能性がある。

ブレーカー選定の際は、定格電流と共に注意したい仕様の内の一つである。