解説

2 最高外気温度より盤内希望設定温度が高い場合各値は、使用条件(例)及び以下による。

  1. 最高外気温度 T1

    T1=30〔℃〕

  2. 盤内希望設定温度 T2

    T2=35〔℃〕

  • 選定目安制御盤キャビネット(鉄板製、自立床置型)の熱通過率 U

    U=5〔W/(m²・K)〕(1)

    最高外気温度T1と盤内希望設定温度T2との差 △T

    △T=T2-T1〔K〕

    制御盤キャビネットの放出熱量Poを求める。

    Po =UXSX△T
    =5×7×5
    =175〔W〕

    盤内発熱量(推定値)Pから放出熱量Piを引いた総熱量より必要冷却能力Ptを求める。

    Pt =P – Po
    =1100 – 175
    =925〔w〕

    冷却性能特性60〔Hz〕における必要冷却能力Ptより大きい冷却能力の機種を選定する。

    冷却性能特性60〔Hz〕において
    (1) 最高外気温度T1=30〔℃〕から盤内希望設定温度T2=35〔℃〕との交点Aを求める。
    (2) A点より平行な線を引き盤用クーラー冷却能力Q≒1050〔W〕が求められる。

    盤用クーラー冷却能力Q≒1050〔w〕は、必要冷却能力Pt=925〔w〕より大きいので条件にあった選定となる。